季節の栖

さだまさし( 佐田雅志 ) 季節の栖專輯

12.佐世保

作詞:藤田恵美
作曲:さだまさし

この頃 近くなった 気がする
父と母の 置いてきた町が
生まれた場所 大切だけど
そう ふるさとは 他にもあった

小さい頃は いつも 聞いてた
父の話す あの町のことを
ごめんね あまり 憶えてなくて
目に浮かぶのは 笑って 話す姿

寂しくはなかった? ふるさと そのままで
帰りたくはなかった? それから 離れたきり

ふたりは 出逢い 町を逃げ出す
どんな理由か 人から聞いた
強がりだった 母親からは
ふるさとのこと 一度も聞かなかった

坂道多く 海はすぐそば
異国のひと すれ違うところ
暮らせないけど 私の町が
もひとつあると 嬉しく思うのです

どの道を歩けば 出会えるその頃の
誰からも聞けない ふたりの心の中に

寂しくはなかった? ふるさと そのままで
帰りたくはなかった? それから 離れたきり